李世ドル九段が、「AlphaGo」に勝った! 囲碁プレミアムで、高尾紳路九段の解説を見ていて、高尾のうれしそうな表情が印象的だった。
第四局は、「AlphaGo」の先番。ここまでは、「AlphaGo」のほうが、優勢に見える。高尾紳路九段も、なんとなく不安なような解説だった。
「59」と「71」の間に割り込んだ「78」の手が、多分、李世ドル九段の妙手だったようだ。それ以後、「AlphaGo」は、変則的な碁を打っている。つまり、少し乱れ始めたようだ。というか、手が、美しくなくなったような気がする。
その後は、明らかに、李世ドル九段のほうが、優勢になっていると思われる。本当なら、ここで、「AlphaGo」は投了すべきだったかもしれない。ここから、さらに、変な手を打つ。
「161」の左辺の下がりや、「159」と「171」のはねは、なんのために打ったのか、意味不明。確かに、美しくない。投了の仕方を知らないのかと私は、思ってしまった。
白の「180」を見て、やっと「AlphaGo」は、投了した。しかし、ここまで、本当に、形勢判断できなかったのだろうか。あるは、自分が負けることなど、想定外だったのだろうか。私には、とても不思議な碁に思えた。だから、なおのこと、第五局が興味深い。