今日は、午後から、ユーチューブで、「AlphaGo」と李世ドル九段との第3戦を見ていた。私には、「AlphaGo」の強さが、よく分からない。とにかく、いまのところ、李世ドル九段よりは、強いらしい。しかし、では、どのくらい強いのかいわれと、いいようがない。
第3局は、李世ドル九段の先番。もうすでに、知らないうちに、「AlphaGo」が優勢になってしまっている。李世ドル九段が、紛らわしい手を打って、挑発しても、逆に李世ドル九段のほうが、危険な状態になっていく。
多分、何かしなければ、勝てない状況だ。それは、なんとなく、私にでもわかる。下辺の構えなど、どうして、こうなってしまうのか、不思議なくらいだ。いつもの自信に溢れた李世ドル九段の姿は、見られない。
第2戦の終了碁、仲間たちと、反省会をしたらしい。そして、どうやら「AlphaGo」は、劫を避けているようなので、劫は苦手なのかも知れないということを考えてらしい。その通りに、李世ドル九段は、最後に、劫に臨んだ。
しかし、この劫は、少し、無理があり、176手で、李世ドル九段は、投了した。左上でも、白の花見劫が残っているし、この劫自体にも勝てなくて、投了は、しかたがなさそうだ。
投了してから、一人で、並べ直しをしている李世ドル九段の孤独な様子が印象的だった。コンピュータの力は、沢山の人との共同作業の結果だけれど、李世ドル九段は、たった一人でそのコンピュータに挑戦したのだ。後、2戦残っている。「AlphaGo」とは、一体、なんなのか、じっくりと見極めてほしい。