明日から、人間とコンピュータとの戦いが始まるという話を書いたばかりだが、今日は、井山が10段への挑戦手合い第一局を勝った。
ずっと見ていたわけではないが、今日は、確定申告に所沢まで行っていて、待ち時間が長かったので、その間スマホで「幽玄の間」にアクセスして、時々観戦した。
最後は、白番の井山の中押し勝ちだったが、全体として、右上の折衝以後、井山が押し気味だったと思う。次にどこに打つのかなという私の予想はことごとく外れ、少しもゆるまない、井山の着手に感動した。
終盤の上辺の劫争いでも、とことん妥協しない態度は、すごいと思った。井山の私生活は、多分、大変なんだろうと思われるが、そうしたことは、彼の碁にはほとんど影響を与えていないようだ。多分、この調子だと、七冠達成は、李世ドルが「アルファ碁」に勝つより、確実なような気がする。