棋譜の著作権について

棋譜の著作権については、いろいろな見解があり、現段階では、グレーゾーンになっている。これは、裁判をやったことがないので、判例がないという意味である。ヨーロッパなどでは、チェスの裁判があり、著作権はないという見解が多く、チェスも囲碁も自由に棋譜が出回っている。これは、Wikipediaの見解なので、必ずしも全面的に正しいとはいえないが、ほぼ、間違っていないと思われる。結論からいうと、私も、棋譜には著作権はないと思っている。

勿論、プロ棋戦の新聞棋譜や、実況中継、またNHKの囲碁番組などの映像は、著作権はある。それは、棋譜の著作権というより、映像の著作権であり、二人の棋士のパフォーマンスを表現としてみた場合の著作権であって、手順を並べただけの「棋譜」の著作権ではないと思う。どうしてもというなら、自分でPCで棋譜を作成し、それを使えばよい。だから、例えば、碁会所で名人戦を大盤解説しても著作権侵害ではないと思う。ただ、スポーツの試合と同じように、主催者が営業行為として開催している試合の放映権はあると思われる。

ところで、名人戦の棋譜は、確かに、名人と挑戦者が打ってできたものだ。しかし、それらは、定石や手筋、先達たちが作り上げてきた戦略と戦術を適用して、二人で創り上げたものだとも言える。それは、表現というより、発明であると言った方がいいかもしれない。つまり、今まであったものに棋士のアイデアが加わったなにものかである。棋譜というのは、ある意味では、本歌取りの和歌みたいなものかもしれない。ただ、本歌取りの和歌は、現在のところ、著作権はある。

問題は、もし、著作権があるとすれば、全体に著作権があるのであって、部分的な手筋や手順には、著作権はないとしないと、碁は打てなくなってしまう。また、全体ということでは、コンピューターソフトの場合は、常に著作権の了解を得ながらでないとつくれなくなってしまう。それは、誰がマネをしてもよいものであることによって、普及し、楽しくなるのだ。常に、優れた棋譜を咀嚼して、次の自分の実践に生かすのが、棋士である。そういう意味では、著作権などあるべきではないと思われる。

ブログなどにも、もっと、棋譜をアップして、さまざまな観点から考察したり、検討したり、話題として盛り上がったりしたほうが、囲碁の普及になると思う。だから、できるだけ、自分の実践は具体的に、棋譜として話題にしたほうがいいと思う。そういういみでも、この囲碁日記は、頑張ってみたいと思う。

私も、また、金儲けではないとしても、プロ棋士の棋譜を参考にしながら、できるだけ似たような碁を打ちたいと思いながら、努力している。とても、無理なことだということは分かっているが。

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